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サン=サーンス ピアノを囲んで
music / SAI
saint saens caricature (似顔絵)シニカルなサン=サーンス。音楽の才能はともかくとして、この人のシニカルさが好きだ。音楽だけにとどまらず、画家、詩の才能もあり、とにかく面白い人。孤高だったというが・・・。

たぶん偏屈で、毒舌で、その実は愉快であってという人柄。作品にも、その斜めの視線が滲みでていて、当時の風潮とは無縁の音楽なんだろう。

音楽といえば、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭2007がはじまる。昨年の記事「アンリ・ファンタン・ラトゥール」にも追記したが、a-leiのアップした「ピアノを囲んで」のパロディが、今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2007年のイメージ。



これが、アンリ・ファンタン=ラトゥールの芸術家達を四つのグループにわけて作品化した最後の作品。
「ピアノを囲んで」 1885年

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭2007 〜ピアノを囲んで追記 
LA FOLLE JOURNÉE au JAPON
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭2007 〜ピアノを囲んで


なんだけどさ、密かに、このイメージも描いていた僕なんだけど。誰の作品なのかが、いまいちはっきりしない。

作品タイトルや画家は、わからないが、作品中に登場する音楽家は誰なのかという見当はつく方も多いのでは。

Un jury en 1878 au Palais du Luxembourg. On reconnaîtCésar Franck (4e en partant de la droite); Ambroise Thomas à l'extrême droite. Camille Saint-Saëns est au piano.

このシーンは、ルクセンブルグの宮殿内らしい。ピアノに向かっているのが、43歳のカミーユ・サン=サーンスだ。右から4番目がセザール・フランク。そしてシャルル=ルイ=アンブロワーズ・トマ。オペラ座のハムレット初演に、トマが作曲している。

さて、これはディティールで、右奥にはあと数名が描き込まれている。

なにかの審議なのか。ピアノには、どんな譜面があるのだろう。

「Music of cats」1868年この「猫の音楽(音楽家)」のディティールだが、サン=サーンスに所縁のある作品のようだ。

楽譜はネズミが音符(楽譜には1匹だけ猫も描かれているが)であるこの絵は、1868年の作品。

この全体像に、眼鏡をかけた猫が1匹描かれている。

これがサン=サーンスではないだろうか。

サン=サーンスの楽器編成をあらわしたように、楽器も描かれている。(画像をクリックすると全体像になります。)

それで、ピアノとサン・サーンスを囲んだ集団肖像画の説明には「1878年のルクセンブルグの宮殿内」とあるのだが、ちょっと疑問がある。

サン=サーンスが設立した「国民音楽協会」の公演は、この1878年の万博で、フランスの室内楽作品のコンサートで発表している。

Camille Saint-Saens 1835-1921: A Thematic Catalogue of His Complete Works : The Instrumental Works (The Instrumental Works)
Camille Saint-Saens 1835-1921: A Thematic Catalogue of His Complete Works : The Instrumental Works (The Instrumental Works)
Sabina Teller Ratner

だが、この場面は審議する雰囲気があふれている。

モネの「モントルグイユ街、1878年パリ万博の祝祭」という作品があるが、1878年というこの年のパリ万博では、万博での器楽室内楽コンサートのために、トロカデロ宮殿にパイプオルガンを設置した大音楽ホールの建設があった。解説のルクセンブルグの宮殿内・・・。一体、何を象徴した集団肖像画だろ。万博のうちあわせ?

このモネを代表する印象派の画壇と交流の深い、アンリ・ファンタン・ラトゥールは、フランス・ロマン派に分類される。その彼の作品、「ピアノを囲んで」のイメージに、コラージュされた印象派のクロード・ドビュッシー。ちょっとウケタね。


左からカミーユ・サン=サーンス 、セザール・フランク、シャルル=ルイ=アンブロワーズ・トマの肖像画。

僕自身、軽く「おさらい」をしなければならない。ドイツに対抗し、1871年に国民音楽協会を設立。画壇では
ルノワールバジール、楽壇では、ヴァンサン・ダンディやガブリエル・フォーレが赴いた普仏戦争が終わり、パリ・コミューンが宣言されたあと。

音楽史では、サン=サーンス、フォーレらとフランス国民音楽協会の設立に加わったセザール・フランク。サン=サーンスは、自ら主宰の地位を退き、協会はフランクとフランキスト(ダンディらフランク信望者)の面々に委ねることになるとある。


Camille Saint-Saëns Caricaturé par Gabriel Fauré.

フォーレが描いたサン=サーンス



国民音楽協会の掲げる「Ars gallica アルス・ガリカ(ガリアの芸術)」は、後期ロマン派といわれ、クロード・ドビュッシー(ドビュッシー自身は否定しているが)、モーリス・ラヴェル、エリック・サティー 、Groupe des Six(グループ オブ シックス)らの印象派と反するものである。



Charles Camille Saint-Saëns

記憶が確かであれば、サン=サーンスの自画像



ピアノとサン・サーンスを囲んだ集団肖像画には、フランス国民音楽協会の純音楽志向の面々に、万博でのコンサートに参加するフランス人作曲家たちと仮定。

特に後期ロマン派といわれていないシャルル=ルイ=アンブロワーズ・トマが描かれているのは、パリ音楽院長としてだろうか。それともコンサートへの参加? 音楽も絵画にも疎い僕にとって、ほんと、意味ありげな1枚である。

Danse Macabre and Other Works for Solo Piano
Danse Macabre and Other Works for Solo Piano
Camille Saint-Saens

ご存知のサン=サーンスの「死の舞踏」ほか作品集の楽譜。表紙が、ハンス・ホルバインの「死の舞踏」の版画。

フランツ・リストは、14世紀のフレスコ画 「死の勝利」から、サン=サーンスは、14世紀のアンリ・カザリス(Henri Cazalis)の「死の舞踏」からインスピレーションを得て、ともにグレゴリア聖歌「怒りの日(ディエス・イレ)」を変奏している。

サン=サーンスのインスピレーションはこちら
Memento Mori 「Danse macabre by アンリ・カザリス」
アンリ・カザリスの詩 「死の舞踏」 日本語訳
アンリ・カザリス ジャン・ラオールの筆名
女性の姿の変化  ハンス・バルドゥング・グリーンの作品から
「人生の三時代と死」、「少女と死」
「女の七時代」、「人生の三時代と三美神」
バーント・ノトケ 「死の舞踏」(二グリステ博物館)
シェイクスピア 七つの時代
人生の子午線通過/モロー 人類の生

フランツ・リストのインスピレーションはこちら
死の勝利 そして死の舞踏
ピーテル・ブリューゲル 「死の勝利」
カンポサント教会 死の勝利 ブオナミーコ・ブファルマッコ
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2007 フランツ・リスト 演奏予定
サン=サーンスの楽譜のハンス・ホルバイン(1497/98−1543) は、「死の舞踏」と題した版画があるが、アルブレヒト・デューラー(1471−1528)も、「騎士と死と悪魔」をはじめ、死を題材にした作品が多い。

Death Riding Albrecht Durer. 1505 The British Museum

死の馬乗り 1505年(ドローイング)大英博物館

死の舞踏とは
Totentanz 死の舞踏
ハンス・ホルバイン(Jr) 死の舞踏 のアルファベット
アルファベット「P」と 「死の舞踏 Soldat 兵士」
ギュイョ・マルシャン(Guyot Marchant) 「死の舞踏」
ハイデルベルク「Totentanz(死の舞踏)」/バーゼルの死の模写


ジョバンニ・ボッカッチョ, Giovanni Boccaccio

ペストとデカメロン
タペストリー「運命の三女神」
聖マリア(マリエン)教会 ドーム壁画
「ディアナの狩猟 La caccia di Diana」、「Filocolo フィロコロ」、「Filostrato フィロストラート」や「Teseida テゼイタ」、「牧歌 Buccolicum Carmen」、「名婦人伝記 Juana I de Anjou」、「ダンテ賛美論 Vita di Dante」などの作品紹介。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 「熱狂の日」音楽祭2007
シャルル・カミーユ・サン=サーンス 公演スケジュール
5月2日 19:00ー19:45
アンリ・ドマルケット(チェロ)
ブリジット・エンゲラー(ピアノ)
ブリジット・エンゲラーとアンリ・デマルケットによる編曲
サン=サーンス:白鳥(「動物の謝肉祭」より)(フランス)
ドビュッシー:レントより遅く(フランス)
ドビュッシー:月の光(「ベルガマスク組曲」より)
ドビュッシー:吟遊詩人(前奏曲集第1集より)
デュパルク:旅への誘い(フランス)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(フランス)
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ショパン:序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 作品3(ポーランド)

5月3日
11:00-11:45
レジス・パスキエ(ヴァイオリン)
レ・シエクル
フランソワ=グザヴィエ・ロス(指揮)
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 作品61(フランス)
サン=サーンス:ハバネラ 作品83


13:45-14:30
マリー=ジョゼフ・ジュド(ピアノ)
ジャン=フランソワ・エッセール(ピアノ&指揮)
ポワトゥ=シャラント管弦楽団
サン=サーンス:七重奏曲変ホ長調作品65
サン=サーンス:ウェディング・ケーキ 作品76
サン=サーンス:動物の謝肉祭


22:15-23:15
トリオ・ヴァンダラー
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調(フランス)
サン=サーンス:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 作品92(フランス)

5月4日
10:00-10:45
工藤重典(フルート)
吉野直子(ハープ)
ミゲル・ダ・シルヴァ(ヴィオラ)
ニールセン:霧が晴れてゆく 作品41(デンマーク)
ビゼー:間奏曲(歌劇「カルメン」より抜粋)(フランス)
フォーレ:フルートとハープのための幻想曲 ホ短調 作品79(フランス)
サン=サーンス:フルートとハープのための幻想曲 作品124(フランス)
ラヴェル:ハバネラ形式の小品(フランス)
ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(フランス)

13:15-14:00
アンリ・ドマルケット(チェロ)
ブリジット・エンゲラー(ピアノ)
ブリジット・エンゲラーとアンリ・ドマルケットによる編曲
サン=サーンス:白鳥(「動物の謝肉祭」より)(フランス)
ドビュッシー:レントより遅く(フランス)
ドビュッシー:月の光(「ベルガマスク組曲」より)
ドビュッシー:吟遊詩人(前奏曲第1集より)
デュパルク:旅への誘い(フランス)
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(フランス)
ラヴェル:ハバネラ形式の小品
ショパン:序奏と華麗なポロネーズ ハ長調 作品3(ポーランド)

17:15-18:00
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
レ・シエクル
フランソワ=グザヴィエ・ロス(指揮)
ビゼー:小組曲「子供の遊び」 作品22(フランス)
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28
ピアノを囲んでのシャブリエ:ハバネラ(オーケストラ版)(フランス
ショーソン:詩曲 作品25

5月5日
10:15-11:00
ラファエル・ピドゥ(チェロ)
レ・シエクル
フランソワ=グザヴィエ・ロス(指揮)
サン=サーンス : チェロ協奏曲 第1番 イ短調 作品33(フランス)
ビゼー : 小組曲「子供の遊び」作品22

12:00-12:45
マリー・ジョゼフ・ジュド(ピアノ)
ジャン=フランソワ・エッセール(ピアノ&指揮)
ポワトゥ=シャラント管弦楽団
サン=サーンス:七重奏曲 変ホ長調 作品65
サン=サーンス:ウェディング・ケーキ 作品76
サン=サーンス:動物の謝肉祭


19:00ー19:45
工藤重典(フルート)
ニコラ・バルデル(クラリネット)
安江佐和子(ハルモニム、シロフォン、チェレスタ)
クレール・デゼール(ピアノ)
エマニュエル・シュトロッセ(ピアノ)
渡辺玲子(ヴァイオリン)/ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
店村眞積(ヴィオラ)
アンリ・ドマルケット(チェロ)
黒木岩寿(コントラバス)
サン=サーンス:ベートーヴェンの主題による変奏曲(2台)ピアノ
サン=サーンス:動物の謝肉祭(フランス)
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ゴメン!
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↑これならどうだ!
a-lei (2007/04/01 12:52 AM)









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詩:死の舞踏  アンリ・カザリス 絵画:三時代と死 ハンス・バルドゥング・グリーン Zig, zig, zig, Death in a cadence, Striking with his heel a tomb, Death at midnight plays a dance-tune, Zig, zig, zig, on his violin. The winter wind blows and
| remove | 2007/04/01 12:08 AM |
美貌と優雅さ、そして利口でお話上手なボッカッチョ。ダンテ、ペトラルカと並ぶ詩人です。なんといっても宮廷のご婦人達の「お気に入り」。 ボッカッチョの知的洗練と世俗的教養が、ナポリの女性達を筆に載せた時代。 「泉のほとりにて〜」ではじまるソネットの「
| Life Style Concierge | 2007/04/01 12:09 AM |
上 ハンス・ホルバイン(ジュニア) 死の舞踏 のアルファベット下 ハンス・ホルバ
| Stylish-Club | 2007/04/01 12:21 AM |

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