これは、誰でもがモローと認識しやすい作品だ。松尾博コレクションの1枚で、1868年に完成された「詩人と聖女」(引用:アサヒグラフ別冊 西洋編17 p36)である。
別名「薔薇の奇跡」で、ハンガリーの聖エリザベートを題材にしている。1879年にも、個人所蔵にて同じ題材を扱っている。
それで、今日僕が紹介したいのは、モローの「歌舞伎役者」である。
ほんと、こんな作品まで描けるとは。
aleiやKAFKAでとりあげた「人類の生」が、わりとモローのなかでは、僕的好みと思っていたが、楓のアフロディテも、モロー独特の風味がなく、大変優美である。「キマイラたち(悪魔的なデカメロン)」、「インドの詩人」、「ぺリ」が、個人的に好きであるが、この「歌舞伎役者」が面白い。
画像は、1990年発行のアサヒグラフ 別冊美術特集1 p17から引用。モローは、日本の版画、絵本、衣装を模写したと書かれている。小泉淳一氏の作家紹介によると、かなり早い時期から、日本の版画や縮緬絵、扇などをコレクションしていたという。模写も「北斎漫画」をはじめいくつか残されているというが、直接の影響を言及することは難しいとあった。なお、このモローの「歌舞伎」は、歌川派を模倣したものとされている。
まぎれもなくギュスターヴ・モローの作品である。
ということで・・・
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モローファンなら、とうにご存知なのかもしれない。
僕は初めて見た。しかも楓の家に眠っていた美術雑誌からだ。雛祭り(楓自身のための)の準備で、地下室から箱を取り出す作業をしていたらしい。
1989年〜1990年発行の大量の「アサヒグラフ」を発見。雛壇もままならぬ状態で、aleiと僕のところにメールを送信。
飛んでいったよ、僕達。(笑) (そのかわりたっぷりと「奉仕」してきました。ホント)
Gustave Moreau
「歌舞伎の女形二人」
Copie d'apres un aibum japonais
Deux Acters de kabuki 1869年
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