1926年に来日したフランス語教師 ノエル・ヌエットの浮世絵だ。静謐な木版画。”フランスの広重”といわれ、神楽坂をこよなく愛したともいう彼の著作に「TOKYO 外人の見た印象」があるが、古書・古本でも手に入れるのが困難だ。浮世絵という独特の構図に強い関心がない僕だが、ヌエットは別。The Scenes of Tokyo
「フランスの広重」がヌエットで、「昭和の広重」といわれるのが川瀬巴水。美人画の深水、風景の巴水とも。この巴水の新版画とは、画家、彫師、摺師、版元が「共同作業」によるものをさすが、浮世絵、日本画、油絵でもない、新しい浮世絵版画を生み出した巴水の作品を「新版画」という。版元の渡邊庄太郎は、巴水の筆を忠実にリアルな存在感を再現するために、彫りや摺りの職人に、表面の磨耗、おうとつのある輪郭線、ざら摺りという技法を要求した。
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川瀬巴水 版画作品 丸善
川瀬 巴水『全木版画集』
Fine Arts Museums of San Francisco
Kawase Hasui: The Complete Woodblock Prints表紙は、昭和5年(1930年)の「東京ニ十景」のうちの一景である「馬込の月」である。巴水の菖蒲の浮世絵はこちら。
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