
Japanese Screens and Scrolls: A Panoramic Postcard Book (Panoramic) 閲覧
Los Angeles County Museum of Art
京都の石塀小路は、遊楽を楽しめる景観がある。
楓が、クライアントの支店長から、石塀小路の話を聞いてきたらしい。
ところで僕は、人からみると非常識な妻帯者であり、非常識な妻論を持っているらしいが、その僕の妻は、よく着物を着ている。
楓が、石塀小路に着物を着て行くという。
なぜか、ふ〜っと僕の頭を懸念がかすめた気がしたが、気には留めなかった。それからのことだが、どうやら楓が妻に着物の相談をしているらしい。しかも「神坂雪佳」の意匠はないかという。
なんと贅沢な「お願い」だろう。つまり「神坂雪佳」の着物と帯を妻に贈るということは、楓の石塀小路のお餞別となるわけだ。
男女の遊楽の違いはこんなところにも表れた。


この男女遊楽図屏風には孔雀の羽模様や鹿の子絞り、市松模様など、流行の衣装の模様が技巧を凝らして描かれている。国宝「彦根屏風」を拠りどころとする画家の名が伝わらない寛永風俗画を代表する「男女遊楽図屏風」だ。下は雪佳の「元禄舞図屏風」の右隻。左隻は以前の変身抄にあったがサイトが無くなって紛失中。この舞いも男女の遊楽とみていいんじゃないかな?
さて、この神坂雪佳の話。
1866年京都に生まれた。琳派の画家・図案家である。つまり純粋美術の作品のほかに、染織や家具調度を含む図案の仕事に取り組んだということだ。
雪佳は、明治34年にグラスゴー万博視察のため渡欧した先でアールヌーボーに触れ、日本の装飾芸術に大きく影響を受けていることを知る。
帰国後は京都市立美術工芸大学で教鞭をとり、明治42年には美術工芸の研究会「佳美会」を設立し、琳派の継承の一方で、デザイナー、プロデューサー、コーディーネーターの能力を発揮した人物。
「ル・モンド・エルメス」の表紙を飾った「百々世草」。巻頭12ページを飾る八橋や金魚玉図。Irisー神坂雪佳 木版画
Sekka KAMISAKA World of Things
雪中竹 Sparrow in snow神坂雪佳 木版画
Sekka KAMISAKA World of Things
雪佳の「百々世草 ももよぐさ」は、多色木版画60葉が収録され、全3巻の図案集。神坂雪佳 百々世草―近代図案コレクション2006.5.31 追記 関連記事がリンクされている。
Rimpa school Kamisaka Sekka
「図案集 ちく佐」は、ル・モンド・エルメスのリンク先から。
神坂雪佳 ちく佐 (第2巻)更新しました。
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