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Karl Lagerfeld

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ルイス・キャロル アニー・リーボヴィッツからユークリッドへ
作家 / SAI

Natalia as Alice Liddell and Olivier Theyskens as Lewis Carroll

「Alice」 VOGUE 2003
by アニー・リーボヴィッツ (Annie Leibovitz)


この人はご存知のアニー・リーボヴィッツ。この人ほど「絵画」に近い写真家はいないだろうと思う。17世紀から19世紀に多く描かれた作品を思い浮かべてしまう。

記事ネタはfu-のティム・バートン「不思議の国のアリス」からだけど、fu-のアップしたものは「鏡の国のアリス」の作品だ。KAFKAでは第6章の豚と胡椒をアップしている。これはなかなかがんばった!(笑)

さて、このシーンはルイス・キャロルとアリスの冒頭シーン。モデルはナタリア・ヴォディアノヴァ。ルイス・キャロルはデザイナーのオリビエ・ティスケンス。たぶん彼がデザインしたドレスを着ていると思われる。掲載はヴォーグ。

このアリスはジュリア・マーガレット・カメロンの残したアリス・リデルの表情も意識しているようにも思う。

だが、アニー・リーボヴィッツは、キャロルの残したアリス・リデル、アレクサンドラ・キッチン(Xie)を想像させ、さらに神経質そうなキャロル自身まで写し出している。

当時の社会的な不名誉とされた病気をもち、これは現代ではまったく関係ないんだけれど、性的なものと結び付けられていた癲癇(誤診だとも)のこと。これに複数の病を背負っていたというのだから、ものすごい内面のエネルギーがある人物なんだと思う。それが神経質そうに見えるのだろうか。



オリビエ・ティスケンス演じるルイス・キャロルもアマチュア写真家で有名だ。

ドジソンはというと僕らとあんまり変わらない腕前ではないか、と思う写真もあるが。

そこへいくとプロというだけでなく、アニー・リーボヴィッツはすごい。オリビエ・ティスケンスを本物のルイス・キャロルに仕立ててもいる。

19世紀英国で生まれたチャールズ・ラトウィッジ・ドジソン(ルイス・キャロル)は、数学者で論理学者文学者でアマチュアの写真家だった。

モリスの友人や賛同者といった仲間たちの一人にフレデリック・ホリヤーという写真家がいる。彼は久しくドジソンの友人でもあったが、「ほんの数日前までドジソンが”不思議の国のアリス”の作者だと全く知らなかった」という手紙が残されているらしい。

ところがイギリスに実際に行って、これってドジソン氏(ルイス・キャロル)が撮影したのか?という少女の写真が何枚かみる機会があった。なぜならあまり粉飾された写真でなかったからだ。



芸術家や司祭の娘たち。すべてドジソン(ルイス・キャロル)の撮影によるもの。

左上 彫刻家理リチャード・ウェストメイコットの娘、アリス
右上 司教の娘 フローレンス
右下 画家アーサー・ヒューズの娘 エイミー
左下 司祭の娘 ビアトリス

アーサー・ヒューズとも交流があったんだ。

ドジソン(ルイス・キャロル)には、現在も名を残している芸術家や文学者、詩人などとの交友も多い。そのドジソンの交流には桂冠詩人アルフレッド・テニスン(1809−1892)もいた。

崇拝し続けたテニスンだ。ところが些細なことでいがみ合う。なにがドジソンを幻滅させたのだろう。

Lewis Carroll and Poet Laureate Tennyson 
ルイス・キャロルと桂冠詩人テニスン





テニスンの姪  ドジソン(ルイス・キャロル)撮影
赤頭巾に扮したアグネス


テニスンの「二つの声(声二つ)」をパロディにした「三つの声(声三つ)」は、テニスンと出会う前のことだ。

1870年、ドジソンはテニスンに彼の未発表の「窓」という写しを持ちたいという手紙が発端だ。ほんの少し待てば、テニスン自身は気に入らない詩だったが出版されたわけだtから。

テニスンの夫人からの手紙は、テニスンを怒らせ、事情を理解すべきではないかという返事だった。その後の二人の間に水掛け論のような手紙がやりとりされている。

こうして、崇拝していたはずのテニスンとの関係は終わる。

1892年の彼の死に対し、ドジソンは一行限りで「テニスンが死んだ」と日記に残している。




Salvador Dali Alice in Wonderland 1969
「Alice」
(C)Random House-Maecenas Press刊
ダリの不思議の国のアリス 「アリス(黄金の午後)」



「少女は何で出来てるか。甘みに苦み、それに一杯すてきなもので」という童謡があるが、ドジソンは「少女」ではなく「子供」が好きだったらしい。それにしても「少年」の写真は少ない。しかし少年への手紙も残っている。

「少年」を嫌っていたという話がある。

「僕にとって彼らは魅力のある人種とは言えません。(小さい時分、自分が厭でたまりませんでした。)」

「少年たちというのは僕向きじゃありません。少年など悪い冗談ではないでしょうか。」

これはドジソン自身の言葉だ。

ハドスンの著書(訳:高山宏)に、「結婚して息子ができてしまったら、と思うと真っ暗闇だ。」という意見が述べられていたのを見て吹き出した。

彼は少女になりたかったのではないか。




教師時代のドジソン(ルイス・キャロル)



Lewis Carroll and Pre-Raphaelite Brotherhood  
ルイス・キャロルとラファエル前派


さて、ドジソンは子供に負けないくらい、芸術家たちを愛した。特にラファエル前派の中心、ロセッティ、ミレー、ホールマン・ハント、アーサー・ヒューズ。

ハドソンの著作には、ドジソンの絵に対する趣味は保守的で規律にうるさいとある。

ドジソン(ルイス・キャロル)とダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの出会いは、彫刻家のアレグザンダー・マンロウの紹介。

詩人でロセッティの妹クリスティーナ・ロセッティの「妖精の市」のファンでもあった、ドジソン。彼がロセッティのなかで一番気に入ったというのが下記作品。




ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(Dante Gabriel Rossetti)
「見つけ出された娼婦」 未完



これはロセッティ追悼展で展示されたもので、「最高の出来栄えを示す部分のひとつ」らしい。これはドジソン(ルイス・キャロル)の日記に綴られていると聞いた。

そうかな。画像が悪くて申し訳ないが、ちょっとがっかりな作品。

ジョン・エヴァレット・ミレーに対しては作家ディケンズと同じ見解に立っていたらしいが、ホールマン・ハントのつてで会うことになり、たいへん気に入ったという。

ミレーの「はじめての説教」のモデルが娘のエフィー嬢だとドジソンはすぐにわかったらしい。



left My First Sermon 「はじめての説教」1863
right My Second Sermon 「二度目の説教」1863-64
by Sir John Everett Millais




鏡の国のアリス 挿画 ジョン・テニエル(John Tenniel)


政治的風刺がテニスンによって描かれていると議論の種になった挿画。折り紙帽こそ彼ら政治家の「白書」(トルネコの白紙の巻物を思い出す)の象徴とされ、この人物はベンジャミン・ディズレイリ(Benjamin Disraeli)に似ていると噂になった。
ハドスンの著作本には、マーティン・ガードナー (Martin Gardner)が、ミレーの説教の対画から、テニエルは影響を受けていると書いていたが・・・・。




Full-size (Click Here)


オーガスタス・レオポルド・エッグ(Augustus Leopold Egg )
「旅の仲間」(The Travelling Companions)1862年

膝に置いている帽子。ミレーの「説教対画にもみられる。
同じ帽子をアリスは被っている。
背景の窓はこの作品に違いない。
この絵を指摘したのは・・・。
www.alice-in-wonderland.netの訪問者。


背景の窓がオーガスタス・レオポルド・エッグの影響が強い。アリスは二度目の説教のエフィー嬢と同じマッフ(マフ)を手に、足元も同じだ。

不思議の国のアリスの記事で 「豚と胡椒」の意訳と挿画はこちら。
KAFKA 不思議の国のアリス 第6章から。

この記事では、スプーナリズムの手法の箇所のほか、公爵夫人の子守唄に使われた、ディビット・ベイツの子守唄もご紹介。

そして意訳とともに、挿画はジョン・テニエル(Sir John Tenniel)、アーサー・ラッカム Arthur Rackham、ベッシー・ピース・グットマン(Bessie Pease Gutmann)、A.E.ジャクソン(A.E. Jackson)、ウイネッド・ハドソン(Gwynedd M. Hudson)を用意し、作場知生さんのアリスは新樹社から画像引用がある。そしてティム・バートンのチェシャ猫。他のテニエルの作品などあり。

Art Owned by Lewis Carroll  ルイス・キャロルが所有していた作品





Art Owned by Lewis Carroll
ルイス・キャロルが所有していた作品

「リラの花と貴婦人」1863年
by アーサー・ヒューズ(Arthur Hughes)


アーサー・ヒューズとは親友だったらしい。

この作品は、オックスフォードの自室に飾るために購入したという。

全然、僕の趣味と合わない。

アーサー・ヒューズなら、もっと他にあるでしょうという意味で。

ソフィー・アンダーソン(Sophie Anderson)の「リラの花の少女」も趣味だったらしく所有。下記作品。




Art Owned by Lewis Carroll
ルイス・キャロルが所有していた作品

「リラの花の少女」 1865年
ソフィー・アンダーソン(Sophie Anderson)


僕の趣味じゃない。

ドジソン(ルイス・キャロル)はよほどこの画家を気に入っていたのか、「Minnie Morton」(1864年)をメアリーへの結婚プレゼントにしたという日記。

6 April 1869: “My picture of ‘Minnie Morton’ (which I have given to Mary as a wedding present) is now with Mrs Anderson, to be copied. And two other pictures are at Mr. Heaphy’s, nearly finished, one the “Dreaming of Fairy-land,” which he has altered greatly (the original attitude was awkward and unintelligible), the other of a child’s head, which I had noticed as a rough sketch, and which he has turned into an infant St. Cecilia.”

日記にある「聖セシリア」はトーマス・ヒーフィーの作品でも購入している。彼の作品は「夢の妖精の国」も同じ1869年に所有。

僕、なんだか萎えました。サンローランのコレクションのほうが見ごたえがあったな。

さて、ラファエル前派も写真を撮るドジソンを歓迎していたようだ。「芸術家」としてだが。

このラファエル前派もルイス・キャロルと知らなかったようで、のちに偶然知ったという訳で、そこがなんだか面白い。

ルイス・キャロルの手紙
僕の数学の本について知りたいというから、以下に”作品”のリストを紹介します。
  1. 科目一覧など(完了)
  2. ユークリッド注記(完了)
  3. 代数注記(・・・今週出版)
  4. 例題集大成、純粋数学(約1/3完了)
  5. 公式集成(1/2完了)
  6. 記号集成(はじめたばかり)
  7. 全4巻の代数的幾何学(1巻の1/4完了)

  すごく多いだろ。
  
  (引用:ロビン・ウィルソン、訳:岩谷 宏)


ドジソンがコレクションしていた絵画より、ずっと面白そうだ。

このなかで何が一番書きやすいかな。


Lewis Carroll and Euclidean geometry
ルイス・キャロルとユークリッド幾何学



古代エジプトのギリシア系哲学者ユークリッド(ラテン語名エウクレイデス)の著書「原論 (ラテン語Template:Lang-ei-short)」に由来するユークリッド幾何学(Euclid's Elements)を紹介する。

ちなみにこの分野の専門家ではないので、ご了承ください。また読みやすい関連図書で東京大学出版会、岩波書店から手にすることは出来ます。原書は吐きそうになりますが、ユークリッド原論(縮刷版)は共立出版、エウクレイデス全集は東京大学出版会です。

ドジソン(ルイス・キャロル)は、批判も多いユークリッド幾何学の擁護派。


アデラード (Adelard of Bath バースのアデラード)が、アラビア語からラテン語に翻訳をしたものの口絵。12世紀のものらしい。

ドジソンは、この原論を高く評価はしていたものの欠落や不正確な箇所を補うための小冊子を出している。

幾何学のパロディに、「政党粒子の幾何学」(1865年)のものは、オックスフォードの代表議員選出の風刺で展開しているもの。

ユークリッドの命題、「等しくない二つの量は別の同じ量に対して大きい方は小さい方よりも大きい比をもち、後者は小さい方に対して大きい方よりも大きい比をもつ。」(命題V-8)にあてはめてよいものか自信がないが、この命題のパロディかと思われる部分があった。

率直な怒りとは、考えが互いに異なる2人の投票者が出会ったときのそれぞれ相手に対する気分である。愚鈍な怒りとは、正当な怒りよりも大きい怒りである」

ところが、ユークリッドの「形」(1巻にある)の定義のパロディだという。

Plain anger(率直な怒り)はユークリッドのPlain anger(平面角)であり、obuthse anger(愚鈍な怒り)は、ユークリッドのobuthse anger(鈍角)で、掛詞で遊んでいるわけ。

「不思議の国のアリス」、「鏡の国のアリス」にもこうしたパロディがでてくると思うが、邦訳の本と比較をすると、アリスのようにとんでもない勘違いを起こしてしまう。

なんでも原典を読まなければ意味ないんだ。・・・(ツライ!)

ちなみにドジソンのユークリッドも読むことができる。Euclid and His Modern Rivals(ユークリテッドと現代のライバルたち)で、邦訳はされていないと思う。




?Alternative Postulate?代替公準
Charles Lutwidge Dodgson aka Lewis Carroll


これは同じユークリッドの公準を考えたもの。ドジソン(Charles Lutwidge Dodgson aka Lewis Carroll) の代替公準で、「どの円においても、その円に内接する正六角形は、その外の切片のどれよりも大きい。」
引用 Lewis Carroll in Numberland by Robin Wilson 訳:岩谷 宏)


岩谷宏氏の翻訳がわかりやすい。つい参考にしてしまう。数学をパーフェクトに理解していないと、うまく訳せない。

これは「原論」の 第五公準で、非ユークリッド幾何学を生む。この公準(平行公準)が成り立たないというのがユークリッドの幾何学だ。

直線が2直線と交わるとき、同じ側の内角の和が180度未満である場合、その2直線が限りなく延長されたとき、内角の和が180度より小さい側で交わる。 (第五公準) by wiki

それでドジソンは平行線の新理論ということで、「六角形の内部の面積は、その六角形とそれに接する円との間にある6片の図形のどれよりも大きい」(訳:岩谷 宏)というのを示したのが、この図。

ドジソンお得意のパラドックス (paradox)だろうか。

間違った推論でありながら、妥当に見え、受け入れがたい結論を出すというパラドックス。

この手法はアリスにも用いられている。ウミガメモドキだ。

アニー・リーボヴィッツ VOGUE の不思議の国のアリスからどうぞ。

ところで、たびたび不思議の国のアリスでは、シェークスピアの台詞をパロディにしているのではないかと思うところがある。


ユークリッド(エウクレイデス)とアテナイの学堂



さて、このユークリッド、ラファエロが描いた「アテナイの学堂」の集団肖像画に描かれているが、アルキメデスともいわれている。




アテナイの学堂(The School of Athens)
ラファエロ・サンティ(Raffaello Santi)


この手前左側のグループにユークリッド(エウクレイデス)、もしくはアルキメデスとされているのが、コンパスでかがんでいる人物だ。


僕は石版にコンパスを持つのは、ユークリッド(エウクレイデス)と信じて、その右隣に後ろ向きに立つのが地球儀をもつ天文学者トレミー、そのむかえは天球儀をもつ占術学者ゾロアスター、その右が画家ラファエロの自画像で、古代ギリシャの画家アペレスをあらわしている、そしてラファエロとトレミーにはさまれているのが、画家ソドマあるいはティモテオ・ヴィティ (Timoteo Viti) をモデルにアペレスの同時代の画家プロトゲネスを描いている。




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ついでながら画像は大きく全体像になるので、描かれている人物を紹介しておく。

中央にいる二人は、左が「ティマイオス」をもつプラトンと、レオナルド・ダ・ヴィンチがモデルのエティカをもち天を指すアリストテレス。




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中央二人の前方には、左がミケランジェロをモデルに哲学者ヘラクレイトス、階段には異名をもつ犬儒派(キュニコス派)の樽のディオゲネス。




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一人忘れていた。右側上段に位置する人物。女神ミネルヴァの彫刻の真下に立つ。 プロティノスではないかという?マークで。



中央から左へ。一番左の横向きがソクラテス、隣が政治家アイスキネース、古代ギリシャの哲学者アンティステネスあるいはソクラテスの弁明の著者クセノポン。そしてあまりにも姿が違うが、次の人物もクセノポンあるいはアンティステネス。そして甲冑姿はアルキビアデスあるいはアレクサンドロス3世(アレクサンドロス大王)となる。左前方4人が判明。




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うえのメンバーの下方に位置するパーティ。一番左から、キプロスのゼノン、そしてなにやら記しているエピクロス、マントヴァのフェデリーコ2世?、手前にきてボエティウスあるいはアナクシマンドロスあるいはエンペドクレス 。この手前の後方でのぞきこんでいる素振りの人物がアベロエス。その手前で書き込んでいる人物がピタゴラスの定理のピタゴラスだ。ユークリッドとは反対に位置してる。そしてスラリとした白い衣の人物はエジプトの女性数学者ヒュパティア。ウルビーノ公フランチェスコ・マリーア1世・デッラ・ローヴェレがモデルとされているが、隣のパルメニデスの間違いじゃないかな。


 ルイス・キャロルとシェークスピア 歴史劇リチャード三世 



第8章 女王陛下のクロケット場(クロッケー場) “The Queen's Croquet-Ground”では、最初の場面は白い薔薇を赤い薔薇に塗り替えているトランプの庭師。



Arthur Rackham, 1907


赤でも白でも薔薇は薔薇。と思うのが僕的読み方で、つい、ロミオとジュリエットの「名前が一体なんだというのだ?薔薇と呼んでいるあの花は、たとえ呼び名が違えども、香りが違うわけじゃない。」という台詞を思い出す。

シェークスピア(1564?-1616)では、薔薇戦争のヨーク家の白薔薇、ランカスター家の赤薔薇を象徴する歴史劇がある。リチャード三世もそのひとつ。

QUEEN MARGARET
'And turns the sun to shade; alas! alas!
Witness my son, now in the shade of death'

先王ヘンリー六世妃マーガレット
「ああ!その陽は翳り沈んでいく。
ああ、御覧なさい。その死の陰に隠れてしまった息子を。」(意訳)

シェークスピアもSUNとSONで遊んでいるようだ。

鏡の国のアリスで、アリスと意味論をかわすハンプティ・ダンプティ。これがリチャード三世をあらわしている。




Sir John Tenniel



ハンプティ・ダンプティの由来の諸説は多々あるが、ボズワースの戦いで愛馬ウォールから転がり落ちたリチャード三世。

'A horse, a horse, my kingdom for a horse'

「馬はどこだ、馬をわたせ。馬をわたせば世の王国を賜ろう。」と言ったらしいが、この戦争で戦死。

もうひとつ気になるのが、テニエルの挿画は壁のうえ。諸説には城壁を乗り越える古代ローマの攻城兵器テステュードが由来の話しもあるので、テニエルはこうした説を基に仕上げたのではないか。

不思議の国のアリスの場面では、ハートの女王がアリスに“Off with her head”と叫ぶが、シェークスピアのリチャード三世でも「この者の首を撥ねよ」(“Off with her head”)という台詞がある。

どうやら、このハートの女王陛下は、シェークスピアのリチャード三世をパロディにしているのか。粛清するチャード三世を。リチャード三世の治世は混乱。そして彼は暴君と呼ばれた。

それでルイス・キャロルは「この者の首を撥ねよ」とハートのクィーンに叫ばせたのか。

そうじゃない。もっとシンプルな理由。

ハートのクイーンが首を撥ねろと叫ぶ理由  ユディト(Judith)



もともとトランプのカードでは、ハートのクィーンは「ユディト」で、実はクィーンではない。

ユディットは敵の男ホロフェルネスの首を撥ねた勇敢な女性だ。カードの歴史では、フランスがはじめて名を知られている人物を絵札にした。

こうしたことをルイス・キャロルは知っていたわけだから、ユディットであったハートのクィーンに、シェークスピアのリチャード三世の言葉を叫ばせたわけだ。



Salvador Dali Alice in Wonderland 1969
「The Queen's croquet ground」
(C)Random House・Maecenas Press刊
ダリの不思議の国のアリスから

Courts on playing cards
ここからイギリス版、フランス版の人物由来のキングとクィーンのカードが見れる。

ちなみに他のカードは
ハートのキングフランク王、ハートのクィーンはユディト(Judith)、ハートのジャックはステファン・ド・ヴィニョル(Stephan de Vignolles)Akaラ・イール(La Hire)。

スペードのキングはダビデ(David)、クィーンは女神ミネルバ(Pallas, Minerva)、ジャックは勇士オジエ(Hogier)。

ダイヤのキングはジュリアス・シーザー(Julius Caesar)、クィーンはヤコブの妻ラケル(Rachel)、ジャックはアーサー王の円卓の騎士ローラン(Roland)。

クラブのキングはアレキサンダー大王、クィーンはアルジンヌ(Argine)。レギナ(Regina 王妃の意味)のアナグラムだ。ジャックはアーサー王の騎士ランスロット(Lancelot)。

というわけです。

サンドロ・ボッティチェリ ユデット
ヤン・マセイス ユディト(ユディット)

ところで、ユークリッド擁護のルイス・キャロルと知るなら、この不思議の国のアリスの第8章で、僕がもっとも気になっているのがどこだかおわかりの方もいるでしょう。

チェシャ猫が胴体を消してニヤニヤ笑いを浮かべている。今度はキングが、チェシャ猫の首を撥ねてしまえと叫ぶ。

The executioner's argument was, that you couldn't cut off a head unless there was a body to cut it off from: that he had never had to do such a thing before, and he wasn't going to begin at HIS time of life.

死刑執行人が言うには、
首を撥ねるのにも首から下がないわけで
ないものから撥ねるとは、生まれた時から一度もない
この歳になってまで、そんな無茶はしたくない


The King's argument was, that anything that had a head could be beheaded, and that you weren't to talk nonsense.

キングが言うには
首があるなら撥ねられる。戯言言うな。


The Queen's argument was, that if something wasn't done about it in less than no time she'd have everybody executed, all round. (It was this last remark that had made the whole party look so grave and anxious.)

クィーンが言うには
即刻執行しなければ、皆の首を撥ねてしまえ。(みなが真っ青になったのは、最後の言葉だったんだ)




Gwynedd M. Hudson, 1922



ドジソン(ルイス・キャロル)の論理学って?



つまり三段論法になりませんか?

前提
胴体がない首は撥ねられない
首があるなら撥ねられる

結論
胴体のある首は撥ねられる。

共通項を取り除いて結論を出す。

四つの正方形に
Y=首は撥ねられる、not-Y=首は撥ねられない
X=胴体がある、not-X=胴体がない

XY=胴体がある首は撥ねられる。→肯定(◎)
Y,not-X=胴体がない首は撥ねらる→否定(〇)
X,not-Y=胴体がある首は撥ねられない。
not-x、not-Y=胴体がない首は撥ねられない

否定を選択した「胴体がない首は撥ねられる」は、「胴体がない首は撥ねられることはない」と表す。結果、命題は「胴体のある首は撥ねられる」と完成になるのでは?




Tim Burton’s Tricks and Treats,
Harper’s Bazaar, October 2009
(C)Harper's Bazaar  ハーパース・バザー


ティム・バートンのハロウィンファッションのような特集。まるで女王陛下の薔薇と庭師のような二人だったので、画像引用をした。

ほかにも数枚ある。まるでVogueのアニー・リーボヴィッツを意識したような連続性のあるページ。

記憶に間違いがなければ左がTao Comme des Garçons(タオ・コム デ ギャルソン)、右がサルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)。

ティム・バートンの映画のキャラクターがモデルをつくりあげている。ちなみにこの画像は雑誌掲載ページのものではない。同じ写真だけれど。

このシリーズでは、Louis Vuitton、  Jean Paul Gaultier Atelier、Oscar de la Renta、Nina Ricci、Chanel、 Giorgio Armani、Alexander McQueen、とか。

カナふらなくてもわかるブランド。でしょ。

ただ、アニー・リーボヴィッツと比較するとどうかな。

追記



アベラルド・モレル 首を刎ねよ 1998 不思議の国のアリス
(C)ABELARDO MORELL

写真家アベラルド・モレルの不思議の国のアリス(15枚)の1枚。詳しくはこちらから。

アベラルド・モレル 不思議の国のアリス1998
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| ComicStrip Jr | 2010/01/16 9:35 PM |

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